印刷業界で注目されているメディアユニバーサルデザインとは?
全ての人が見やすいように
メディアユニバーサルデザインという言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
この言葉は、印刷業界で注目されているメディアの一つです。
どのようなものかというと、高齢者や色覚障害、子供、外国人など多くの人に正しく情報を伝えるために作られたもので、読みやすさ、見やすさ、使いやすさにこだわっています。
印刷物は伝わりやすいものでなければなりません。
色鮮やかで細かい模様を取り入れ、デザイン性が高くても、見にくいものは読んでもらえないでしょう。
読んでもらえたとしても、伝えたい内容がしっかり伝わっていなければ意味がありません。
これから印刷物を作成しようと考えている人は、メディアユニバーサルデザインの必要性を理解した上で取り入れてみてはいかがでしょうか。

高齢者にメディアユニバーサルデザインが必要だとされている理由は、白内障を患う人が多いからです。
個人差があり、ならない人もいますが40代から白内障にかかるリスクが高くなります。
80歳、90歳になると、ほぼ全ての人が白内障になるとされているのです。
白内障によって薬のパッケージが見えにくく、誤った服薬をしてしまっては大変です。
特に、線が細いと視認しにくい傾向にありますが、
薬が瓶で販売されているものは、説明書きの欄が狭くなり文字の線も細くなります。
逆に、近視や遠視の人は線が太いと視認しにくい傾向にあります。
色覚障害では、日本人男性の20人に1人、女性は500人に1人の割合だとされており、色の見え方が異なります。
例えば、緑がオレンジや青に見えるなどです。
色覚障害にも3つのタイプがあり、1型では濃い赤が暗く感じて黒との見分けがつきにくく、トランプの配色が判断しにくいです。
2型は赤と緑、黄緑とオレンジの見分けが難しいため信号の緑と赤の区別がつきません。
3型は紫と青の差が小さいため、トイレの男女別の標識などの識別が困難です。
このように、配慮されていない色使いは伝えたい情報が伝わらない可能性が高いです。
トラブルを防ぎ、伝えたいことをしっかり伝えるためにもメディアユニバーサルデザインは必要な技術だと言えるでしょう。
- 一覧へ戻る
- オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い
- 外注するデジタル印刷のメリットとは
- 印刷における特色とは
- 外注印刷を賢く利用する方法とは
- 外注するグラビア印刷の特徴とは
- 外注印刷にかかる期間について
- 印刷における色光の3原色と色料の3原色に関して
- 印刷とプリントの違いとは
- 印刷会社選びのポイントとは
- 冊子印刷を作成するときに知っておきべき基本知識
- 冊子印刷にかかる費用の相場とは
- 外注印刷を依頼する際の注意点
- 知っておきたい印刷の種類とその違い
- 小ロット印刷をする際のメリット
- 外注印刷の際にPDFファイルで気をつけること
- 外注印刷で画面の色と印刷物の色が違う理由
- 外注印刷する際のデザイン作成について
- 外注印刷を失敗しないためのデータの基本とは
- 印刷業界で注目されているメディアユニバーサルデザインとは?
- 環境に配慮した印刷技術について知っておこう
- メディアユニバーサルデザインが印刷に必要な理由とは
- 印刷のフルデジタル化で可能なこととは
- ネット印刷のメリットとデメリットについて
- 印刷の際の最適な紙の選び方
- 最短で印刷発注したいときのオンデマンド印刷の方法とは
- 印刷発注で知っておきたい用語とは