コラム
2022年10月11日

印刷における色光の3原色と色料の3原色に関して

色光と色料色光と色料

色の3原色という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
色の3原色は赤、緑、青です。
この3つの色を混ぜると幅広い色が作れます。
また、色の3原色には2種類あります。
1つは色光の3原色です。
これは、赤、緑、青の3色のことを言います。
これらの混色のことを、別名で加法混色といい、
色を混ぜれば混ぜるほど白に近づくといった特徴があり、モニターやテレビなどの混色はこれにあたります。
もう1つは色料の3原色です。
これは、シアン、マゼンタ、イエローの3色になります。
これらの混色のことを、別名で減法混色と言います。
色光の3原色とは反対に、色を混ぜれば混ぜるほど黒に近づくのが特徴です。
シアンは赤紫、マゼンタは緑みの青、イエローは黄色になります。
この色料の3原色は印刷に使用するインキや、カラープリンタのトナー、インクに使われるのが一般的です。
また、印刷では黒の部分を引き締めるために黒を追加して、4色で最終的な色を表現します。
印刷の際は、色光の3原色ではないため、注意してください。

データ作成時に注意しなければならないこと

データ作成時に注意しなければならないこと

自然界にある色のすべてを色光や色料で表現することはできません。
それぞれ限られた領域の中の色しか扱うことができないのです。
色光は色料よりもカラースペースが広く、その差分領域にある高彩度の色光の3原色を使用して印刷データを作成すると、印刷前の色料カラー変換時にその色光カラーは色料カラーでは扱えなくなり、色料カラースペースで最も近い色に置き換えられます。
色がくすんでしまうため、注意しましょう。
データ作成時から印刷用に色料カラーモードで作業する必要があります。
色光カラーモードで作成すると、印刷したら思っていた色と違うと感じ、伝えたいイメージを表現することができません。
個人用であれば気にならないという人もいますが、顧客に商品のイメージや会社のイメージを伝える時など、細やかな色味も気になってしまうものです。
また、パソコンやスマホの画面で見ている色と印刷した紙で見ている色は異なるため、色光と色料を意識してデータ作成しましょう。