意味を知らなければ失敗するかもしれない?
業者に印刷を発注する際、専門用語を交えてやりとりをすることがあります。
その時に聞いたことがない言葉が出てきたり、聞いたことがあっても意味が理解できなかったりすることもあるのではないでしょうか。
意味をしっかり理解していないまま話を進めてしまうと、完成イメージとは異なる仕上がりで納品になる可能性があります。
納品後にやり直しを求めても、内容に同意を得た上で契約したと判断されるため、修正ができないことや、やり直しになって納期が延び、追加費用がかかる恐れがあります。
無駄な時間、コストをかけないためにも、発注時によく使われる専門用語を知っておきましょう。
一つは、オフセットです。
プリント方法の一種で、版をローラーに巻きつけて製作していきます。
ほとんどの印刷物は、この手法が採用されており、小部数から大量生産に使うことが可能です。
オンデマンドという方法もあります。
これは、版が不要でパソコンで作成したデザインデータを、そのままプリントすることが可能です。
小ロット、短納期が特徴で、ほとんどの印刷物で採用されています。
よく使われる言葉
ベタという言葉もよく使われます。
これは、塗りつぶすという意味で、インクが網点にならないように用紙の上を塗りつぶしていきます。
黒色のベタは真っ黒になり印象が強くなりますが、弱めたい時は何%くらいのグレーにして欲しいと伝えて調整していくことが可能です。
特色は基本であるCMYKの4色以外のインクのことを言います。
ゴールド、シルバー、蛍光色、パステルカラーなど、CMYKでは表現できない色、1色、2色印刷にして版の数を減らしたい時に使うカラーを特色と呼びます。
版の数は減らせますが、あらかじめ調色してから使うため、手間とコストがかかるということを知っておかなければなりません。
版とは製版のことで、オフセットの場合はアルミの薄い板を使います。
製版代をかけたくないのであれば、オンデマンドを勧められることもあるでしょう。
他にも様々な専門用語があります。
発注時に聞いたことがない言葉あれば、質問をしながら不明な点をなくしていくことが大切です。